半年ぶりに学校の保健室でのお仕事でした。
学校関係のお仕事で出会う生徒さんたちとは、
ほとんどの方と2回会うことは、
まずありません。
次に会うことのない彼らに、
一瞬でも勇気づけできて、
私と出会ったことで何か良い影響があったら良いなと
いつも心に秘めてお仕事をさせていただいています。
受験シーズン真っ只中の学校の中は、
生徒のピリピリした空気が漂います。
中学の保健室にやってくる生徒は、
多くはないのですが、
来た生徒は、
体以前に心が疲れてくることがよくあります。
最初は、
頭がいたい
お腹が痛い
気持ち悪い
ですが、
熱を測りながら、
話を聴くと、
体調不良の症状は表向きで、
本当は話しを聴いて欲しかったり、
少し気を紛らせたかったり、
理由は様々です。
本当に体調が悪いのか、
表向きなのかは、
表情を見れば、
おおよそ見当がつきます。
その日来室したC子さんは、
頭がいたい
お腹が痛い
気持ち悪い
と言ってやって来ました。
表情は曇っていましたが、
頑張れるだろうと感じましたので、
「次の授業は、
あなたのなか休んで心配ない内容かな?」
と聞くと
「どうしても受けないといけない」といいます。
「頑張れる?」
と聞くと、声にならず頷いて授業に向かいました。
その授業も終わる頃、
「もうダメ〜」
と戻って来ましたが、
この次の授業も受けるというので、
1時間ベットで休むこと
その後のことは、
1時間経ってから考えることを約束して、
横になりました。
あっという間に夢の中へ。
1時間経つ頃には元気になり始め、
給食は食べれない
と言っていましたが、
「ここで先生と食べたい。」とお願いされて
2人で保健室で給食を食べると、
なんと!完食!!
「お腹が痛かったのが何処かへ行っちゃった(笑)
私!ご飯食べたかっただけなのかな!」
元気になって笑って保健室を出て行こうとした時に、
「先生は私と初めてあったのに、
私の話を最後まで聴いてくれたね。
先生ともっと早く会いたかったな!
また学校に来てくれる?」
と話してくれるので、
今日限りで学校にはこないことを伝えると、
高校へ行っても頑張るね!
と手を振って教室に帰って行きました。
後ろ姿を見送りながら、
私だからこそできることがあるはず。
教育の勉強はしていないけれど、
心が疲れてしまった彼らを
私なりのやり方で勇気づけよう。
それは、
私の使命なのかもしれないと気づいた瞬間でした。