「勝ちたい!勝つぞ!勝った!〜試合中編〜」 2015、10、6
試合方式はトーナメント戦です。
負けてしまえばそれで終了です。
1回戦目 が始まりました。
どんな相手であれ、
試合が始まる前から試合結果がわかるような息子の気合いの入りようでした。
モチベーションもかなり高かったと思いますが、
自分が一番自分のことを信じている、
そんな感じを受けました。
「あいつ、いい顔してるな。」
主人がポツリと言いました。
本当にその通り。
結果は3対0のストレート勝ち。
2回戦目、
相手も勝ち上がってきた選手ですから接戦です。
1セット先取、
このままストレートかに見えましたが、
2・3セットは相手が優位に試合を進め、
セットカウント1−2。
4セット目は、
デュースを3度・4度と繰り返し息子が取り、
勝負はフルセットへともつれ込みました。
みなさんは、
もつれ込んだこの状況の中で、子どもたちになんと声をかけますか?
そして、
皆さんはどんな表情で子どもたちを見ていますか?
みなさんの気持ちはどんな気持ちでいるのでしょうか?
頑張って!
勝つのよ!
ミスしないで!
しっかりやるのよ!
思いはそれぞれです。
応援していること、
勝ってほしいと願うことに違いはありません。
応援している親は必死です。
時には、子どもよりも。。。
1つ考えてほしいいことは、
試合に向かっている子どもたちに、
いい影響を与えているかどうかです。
試合に向かっている彼らが、
試合を楽しめなければ意味がありません。
そうです。
彼らに重圧をかけるのではなく、
楽しませてあげる私たち親でありたいのです。
私たちはこんな声援をしていました。
「いい感じだよー大丈夫!」
「その調子で次も行くよ!」
「かっこいい!」
観戦している私たちは、
この時間を楽しみ大騒ぎ!
そうです!
常に笑顔で!!
それを見た息子は肩震わせて笑っていました・・・。
そんなに笑わなくても。。。
最終セットは相手が優位でした。
息子は、
試合中、
何度か私たちの方を見ていました。
息子と目が合うたびに私たちは笑顔!
「大丈夫だよ!」
「いいよ!その調子。」
態度は変わりません。
そのたびに頷き、
笑顔を見せる息子。
6−9から
逆転勝利をおさめました。
その試合を見て思いました。
試合に臨む選手は、
いつだって、
勝ちたい!
とコートに立ち、
試合が始まり、
勝つぞ!っと気合が入り、
勝った!
という結果と
負けた。
という結果を受け入れなければなりません。
しかし、
どんな時にも、
「リラックスと笑顔。」
それも、
指導者がそうであれば、
選手たちは、どんなにか勇気が出るでしょうか?
ある方の講演会で、
「指導者が「笑顔」でいられるかどうかで試合が決まる!」
とお話しされていました。
そして、
プロ・アマ・学生、どのスポーツでも、
試合中に戦っているのは、
対戦相手以上に自分自身なんだ。と
3回戦の相手は、
県代表の選手が相手です。
相手選手のペースで一方的に試合が進みました。
相手がどんな選手であれ、
私たちは、
この試合中もこの時間を楽しみ大騒ぎ!
そうです!
常に笑顔。
結果は、大差のストレート負け。
でも、彼の表情はとても晴れやかです。
そして一言。
「勝てない相手じゃない。僕、勝てる。来年は、この大会で優勝してみせる!」
息子の試合を見ていた人たちは、
誰1人、
彼のこの一言を否定する人はいませんでした。
こんな風に息子のことを書くと、
「優秀だ〜」
なんて思うかもしれません。
それは、ちょっと違います。
いえ、かなり違います。
宿題の提出率は悪いし・・・
ゲームはやめられないし・・・
机の上はぐちゃぐちゃだし・・・
はあ〜っとため息をつきたくなります。
でも、
「ここぞ!」
と言うときに、
自分の力を出すことが出来る自分を知っています。
「この子の母親になれて、幸せだな。」
と思う感動を与えてくれる息子に感謝です。
何を持って「いい子」というのか分かりませんが、
一般的にいう「いい子」ではありません。
そんな息子がこの3つの試合から、
応援していた先輩・保護者・引率の先生・他校の先生にも変化をもたらしました。
次回お伝えします。