(20)強くなるために必要なこと(1)
私たちが住んでいる市内中学校の卓球に関わっておられる先生方で、
次男の名前を知らない人はいません。
どの試合に出て行っても、
上位まで勝ち上がることが当然だという存在になったからです。
親として、
勝ち続ける子どもの姿を見ることはうれしいことなのですが、
勝つことだけがいいのだろうか?
次男には何かに気がついて欲しいとずっと思っていました。
その「何か」がはっきりしませんでしたが、
今回の大会ではっきりしました。
今回の大会では、
ベスト8以上に入ることは、
だれもが当然だと思っていましたし、
本人もそのつもりでした。
しかし、そう上手はいきません。
「えっ!?あの◯◯くんが負けたの!こんなに早く?」
会場の先生方が驚くのも無理がありません。
大会が始まって30分も経っていないのに、
敗退が決まったのですから。
ここからが、大切な時間です。
こうした状況の時に、
「勝てば自信になる。負ければ勉強になる。」
とよく言います。
アドラー心理学の勇気づけの子育て法の一節に、
「失敗を恐れるようになるのか、成長のチャンスとなるのかは、
私たち大人の対応次第である。」
とあります。
どちらも同じことを言っている気がします。
所属する学校は全員が敗退したため解散し、
次男は会場に残ることを希望しました。
「なぜ、ぼくは観客席で試合を観ているんだろう?
なぜ、ぼくはあそこで試合をしていないんだろう?
こんなにも負けることが悔しいとは思わなかったよ。
負けた人たちは、
みんなこんな思いをしていたんだね。」
その言葉を聴いたとき、
「何か」はこの気持ちだ!そう確信しました。
強くなるために必要なことは、
この気持ちを自分で感じ取り、
受け入れること。
こんな時こそ、「勇気づけ」ガ必要です。
ここが成長のチャンスです!
たっぷり勇気づけのシャワーを浴びて、
思わぬ提案をしてきました。