(17)勇気づけは「言葉」だけではない
6月がやってきました!
運動会や、
お子さんが運動部に入っているみなさんは、
様々な大会があり、
週末はお忙しいことと思います。
17回に渡ってお伝えしている
「試合に向かう子どもにかける言葉」ですが、
長期にわたってお伝えしているのには理由があります。
ここでお伝えしていることは、
飾ったり、嘘や、作り話ではない、
本当の出来事です。
私の失敗や、
つい言ってしまったイライラの感情や様々な出来事の中で
次男が動き出した本当の姿をみなさんに知って頂き、
アドラー心理学の勇気づけを学ぶと
子どもたちはこんな力を発揮するんだ!
しかし、『勝ち』という結果が出るまでには、
平坦な道ばかりではなく、
上手くいかない日もあるけれど、
やりきった子どもたちの最高の姿を見ることができる
「親としての幸せ」をお伝えしたいからなのです。
最近、スランプから抜け出した次男は、
1つ1つの試合で成長を続けて、
創部以来の快挙の大きな大会への出場を決めました。
その裏側は、
良いことばかりではありません。
今現在でも、負けるはずのない相手に、
あっさりと負けてしまうことだってあります。
イライラがコントロールできずに、
試合が投げやりになってしまい、
指導者にきつく指導され、
冷静さを欠いた姿もあります。
先日の試合も、
見ている私が頭を抱えてしまうほどの荒れぶりでした。
もし、アドラー心理学を知らなかったら、
「何をやってるの!」
「いい加減にしなさい!」
「そんなことなら、もう、卓球やめなさい!」
「ガッカリだわ!」
「だから言ったじゃない!
練習しなさいって!
ゲームばっかりやってるからこんなことになるのよ!」
なんて言葉をかけていたことでしょう。
試合から戻って来た息子は私の姿を見つけると、
私の横に座り、
頭を抱えていました。
みなさんに知って頂きたいことは、
私たち親以上に本人が辛いということです。
何か言葉をかける前に、
その辛さと受け止め意味でも、
彼の背中かをさすり頑張りを讃えました。
みなさんの手のぬくもりは、
子どもたちにはりっぱな勇気づけです。
負けはしましたが、
明日も試合が待っています。
しかし、
次男は冷静さを欠いた精神状態です。
監督さんも頭を痛めています。
『『勇気づけ』は困難を克服する活力を与えること』です。
数時間後には表情が変わり、
彼は、立ち上がりました。
そこに「言葉」はありませんでした。
「無言の時間」
これこそが勇気づけになる時だってありますよ。