(15)何かしゃべってる?
思春期真っただ中の次男が、
試合に負け続けたとき、
私は応援席から、
「今までやって来た自分を信じろ!」
と伝えたことがありました。
彼は頷いていましたが、
明らかに、
負けた相手は、
試合相手ではなく、
「自分自身」でした。
彼の様子を見ながら、今なら話を聞いてくれるかな?
と思うタイミングで話したいことがあると伝え、
「自分を信じろ!」と言われるのではなく、
自分自身で(内側から)勇気づけるヒントを伝えました。
そのヒントは、
特に、
ここぞ!
と言うときに使うように勧めました。
その効果は、
「できる!って言ってからサーブしたら、エースが取れた!」
「波に乗れ!って声に出したら勝てた!」
1つ1つ成功する体験を積み重ねていました。
自分自自身の言葉の影響力を体感していくことができたのです。
1つ1つの成功体験から、
「自分を信じること」
「できる!」
という感覚を味わうのではないかと思うのです。
このことは、
学生駅伝優勝チーム 青山学院の原監督もおっしゃっています。
今回の試合中は少し様子が違いました。
ミスした時、
接戦になった時、
ジェスチャーしながら、
1人で何かしゃべっています。
自分のペースを保とうとしているのがよくわかりました。
勇気づけを自分につけて、
優勝とまでは行きませんでしたが、
彼の目標だった表彰台に立つことができました。
勝てたこと、
スランプを越えたこと、
自分自身の弱さ強さを知ったこと、
多くのことを学んだ時間でした。
見守り私たちは、
『忍耐』
の一字につきます。
でも、
これが<子どもたちのチカラ>なのではないかと考えさせられた時間でした。
また1つ、
子どもたちから多くのことを教えてもらいました。
そこには、次男自身の心の変化が大きく影響しています。
彼の何が変わったのでしょうか?