(11)笑顔の逆転勝利
中学校の大会は、
コートまで相手選手と審判と向かいます。
ある試合で、
コートに向かうまで、
これから戦う相手選手の肩に手をかけて、
にこやかに話をしている息子の姿がありました。
終始にこやかな息子と、
青ざめている相手選手、
そのまま表情は変わらず、
試合終了後、
更ににこやかな息子がいました。
野球は、
9回裏ツーアウトから逆転するという話を聞きます。
某名門高校が、
9回裏ツーアウトから、
6点を逆転して甲子園出場を決めたことは有名な話です。
その時、
彼ら選手、監督も含めどんな意識があったかと言うと、
「笑顔」で試合に臨むこと意識を強く持って最終回臨んだと言うのです。
今年の予選会でもそれを実践したチームがあります。
合言葉は「必笑」
マウンドのピッチャーも、
キャッチャーも、
勝っていてもとにかく笑顔です。
負けていれば、
より笑顔です。
その笑顔が、
相手にチームにはプレッシャーとなり、
自分たちに自信が芽生えてきます。
試合に臨む時には、
誰もが緊張します。
不安もあります。
どんな時でも笑っていられる心が持てたら、
それは最強です。
そのためには、
一番近くにいる人が笑っていなければなりません。
そうです。
みなさんご自身です。
では、どうしたらいいのでしょうか?
私は、
心の中で、
「この子は困難を克服できる。」
そう唱えています。
自然と、
冷静さを取り戻し、
私自身の表情も笑顔になっていきます。
相手選手の肩に手をかけていた息子に、
「今回は、友達と試合だったの?」
と聞くと、
「初めて会った人だよ。」
と聞いてまた驚きです。
どんな気持ちだったか?
と聞くと、
「待っている間から、
不安そうで、
緊張しているみたいで、
顔色が悪いから、
きっと試合にならないから、
緊張していても笑っていたほうがいいぜ!
って話してあげたんだよ。
でも、逆効果だったみたい。
ますます、顔色悪くなっちゃった。。。
試合前は笑っていたほうがいいよ。
って話してあげたけど、
わかったかな?」
そう話してくれました。
追い詰められた時こそ、
口角を上げて、
笑顔をつくること。
たくさんの肩に広がったらいいな。