(9)「明日のことは考えないようにしている」 2016、6、13
先週末は息子の大会でした。
昨年とはちょっと違い、
思春期を迎えた息子は試合が近づくにつれ元気がありません。
理由は・・・(8)のブログをご覧下さい。
「早めに寝るよ。」
といって自分の部屋に行きました。
2時間ほど経ってからでしょうか、
2階に行くと私の肩をたたく人がいるんです!
ぎゃーーーーーっ!
心臓が口から出るほどの驚きとはこのことです。
寝たはずの息子が立っていました。
母:「どうしたの?」
息子:「違うことを考えて、
明日のことを考えないようにしてるんだけど、
ダメなんだ。眠れない(涙)」
母:「そうなのね。ちょっとお話ししよう。」
向かい合って、
まず、息子に今の気持ちを正直に話すよう伝えました。
その効果については、
(5)のブログをご覧下さい。
息子は、
「勝てない」
と言われた相手に向かう恐怖・不安に支配されていました。
息子との会話をすべて書くことは出来ませんが、
その気持ちを否定したり、
批判したりすることなく、
そのままを受け入れ、
これから最低でも10回は大会に出場する息子にお願い口調で伝えました。
母:「大会だから勝ち・負けがはっきりするのは当然だよね。
中学生になって初めての試合に出るあなたにお願いがあるの。
明日の試合で、勝ち・負け以上のことを得て欲しいと思っているの。」
息子:「勝ち負け以上のことって?」
母:「明日の相手は強いって言われているよね。
その試合中のあなたはどんな気持ちでいるかしら?
責められている時、
あ〜もうだめだぁーーー。
って試合してるかな?
リードしているときは、
どんな気持ちかな?
恐怖と不安で
いっぱいのあなたが、
明日試合が始って、
どんな自分がいるか知って欲しいの。」
息子:「試合の結果じゃなくて、
勝ち負け以上のことって自分ってこと?」
母:「試合中に信じるのは誰かな?」
息子「僕自身だよ。」
母:「その「僕」を一番勇気づける言葉を教えてよ。」
息子:「えっ!?」
少し時間がかかりましたが、
息子自身が「自分を勇気づける」言葉をみつけ、
3回声に出しました。
最後に、
「今まで一生懸命な姿を1番知っている。
練習試合に負けて悔しい時も、
それを越えて勝ったときの喜びも、
全部知っている。
その先の結果がたとえ負けたとしても、
いつでも、
どんな時でもあなたを一番に応援しているから。
あなたは、出来る!」
表情はみるみる間に明るくなり、
「ありがとう。」
そう言って息子は、眠りにつきました。
さあ!息子は試合から何を学び、どう動いたでしょうか?
当日の朝、息子の表情は大きく変化していました。