3月22日に開催させていただく、
「試合に向かう子どもにかける言葉」講座
の基盤となったブログ全22回を
毎日1話づつ、
改めてお伝えしていきます。
私たち家族がアドラー心理学の勇気づけを通して
子どもたちが変化していく姿と
私たち親が
子どもたちから多くのことを気づかせてもらった体験談です。
(1)キラっと輝く瞬間。〜試合前夜〜
食欲の秋、読書の秋、スポーツの秋ですね。
小学校、中学校、高校の部活では多くの大会が行われる季節です。
皆さんは試合に向かう子どもたちに、
前日の夜、
どのような言葉をかけて送り出しますか?
我が家でも、そんな時期がやってきました。
「勇気づけの子育て法」を実践していますから、
子どもたちは今の自分の気持ちを正直に話してくれます。
「僕の対戦する相手は強いかなぁ〜。」
「大会はどんな雰囲気なのかなぁ〜。」
「明日の天気はどうかなぁ〜。」
「もうちょっと練習してこようかなー。」
いろいろな思いを伝えてくれます。
共通して言えることは、
胸の内に秘めている不安や、
ドキドキ感や、
様々な感情と共に緊張感が伝わってきます。
日頃からどんな選手だって不安や緊張中、
試合の臨んでいくものなんだなぁと改めて感じました。
そんなある日、
小学校5年生の次男が、
明日、初の公式試合に出場します。
種目は、卓球です。
卓球を始めて4ヶ月目の、
9月の大会前夜のことです。
彼の不安と緊張感は、
今にも爆発しそうです。
いえ、爆発しました。
自分の思いを正直に話してくれる会話の中に、
キラっと輝く息子に出逢いました。
「僕の対戦する相手は強いかなぁ〜。」
それを聴いていた、
現在、中学でサッカー部に入っており、
公式戦の経験が豊富な兄は、
「いいか!
お前の周りに集まってくる選手は、
大体お前を見て、
「やべーこいつ強い!かも」って思っているんだぞ!
一見強そうに見えるけど、
試合をしてみると意外にたいしたことないもんだ。
お前の方が強く見えるよ。」
「エッ?!にいちゃん!僕の方が強いっていうの!?」
次男の目がまん丸になりました。
しかし、不安はそう簡単に消えません。
「大会はどんな雰囲気なのかなぁ〜。」
その会話に参加した主人は、
「明日は次の大会のための練習試合なんだぜ。
たくさんの選手と出逢ってこいよ!」
「エッー!練習試合???
だって大会だよ。練習試合じゃないじゃん。」
混乱した次男。
「もうちょっと練習してこようかなー。」
私に助けを求めに来たのですが、
「短時間でここまで強くなった人って、
お母さんは知らないなぁ。
明日は、
そんなあなたが試合に行って、
思いっきり暴れまくってきたらいいじゃない!
あなたが1番かっこいいよ。」
「そうだね!明日早いから寝る!」
不安いっぱいの表情が、キラっと輝く瞬間でした。
さあ!当日はどうなるでしょうか?