(5)「気持ちを声に出す大切さ」 2016、4、28
新学期が始まり、部活・スポーツが盛んな季節がやってきます。
子ども達の試合の応援に行く。
こんな場面がこれからたくさんあることと思います。
試合に勝ってほしい!
一緒に喜びたい!
うちの子大丈夫かしら・・・
あー、心配で仕方がない!
子どもたちを送り出す私たち親は必死です。
その気持ちは誰よりも強いもの・・・。
毎日の中で、
試合に向かう子どもたちに、
どんな関わりが「子どもたちを勇気づける」のでしょうか?
試合が近づくと、
「あー、どうしよう。チョー緊張する(汗)」
「全然調子が良くならない。」
「相手は強いかな。」
「ねぇ。僕、勝てると思う?」
「負けちゃうかな?」
「明日負けるかもしれない。どうしよう緊張するなぁ。」
「ねぇ、大丈夫だよね。上手く行くよね。」
「あー、ダメだ!寝れない(汗)」
などなど彼らの訴えは、
もう書ききれません。
はぁ〜とため息が出るのと同時に
「だから言ったでしょう、練習しなさいって!」
「今さらそんなこと言ってどうするの!」
「しっかりしなさい!」
「明日早いんでしょ!もう寝なさい!」
なんて!
つい言っちゃいそうではありませんか?
親として、
勝って喜んでる顔が見たい、
そして何より勝った子どもたちの姿を見て、
自分たちも喜びたい、
その気持ちに間違いはありません。
一緒に考えてい頂きたいのですが
皆さんは、試合が近づいたとき、
試合当日はどんな気持ちになるのでしょうか?
緊張します。
怖いです。
弱音を吐きたくなります。
不安です。
心配です。
こんな気持ちではありませんか?
これは、
オリンピックに出るようなアスリートの選手も、
皆さんのお子さんも、
何一つ変わりがないのだと私は考えます。
では、私たちに出来ることは、
「自分の気持ちに正直になれることは良いことだよ。」
「その気持ちを話してもいいんだよ。」
そう伝えて欲しいのです。
そして、
その気持ちに批判や回答を出すのではなく、
「聴いてあげて欲しい」のです。
ここから子どもたちが何を学ぶか?というと
「今の自分の気持ちでいいんだ!」と子どもたちは感じます。
水泳競技で先日引退を表明された北島選手は後輩に、
「弱い気持ちをさらけ出して、真の強さが生まれる。」
とありのままの自分でいることを勧めているそうです。
親から見れば、練習が足りないかもしれません。
「まだまだできる!」
「どうしてやらないの!」と期待が膨らみます。
でも、彼・彼女たちが、
その恐怖から逃げずに試合に臨むだけですばらしいことではないでしょうか?
我が家では、
「そうか、そうなんだね。」と話を聴き、
「それの気持ちを話してくれてありがとう。
お父さん(お母さんは)は、
今まで頑張っていたあなたを知っているから、
そのあなたでいいんだよ。」
と伝えます。
気持ちを吐き出した後は、
ホッとした表情で準備に取りかかる姿も見えます。
時には、
「お母さんたちは、なぜそんなにのんきなこと言ってるの!」と怒り出し、
「全くおかしいんじゃないの(怒)」
とも言われますが、
「あら、そう?」と取り合いません。
どうであれ、彼、彼女は、私たち親を楽しませてくれますから!