「負けたのにみんな笑ってる。〜試合終了後編〜」 2015、10、9
試合が終わって、
その結果が「負け」だった時、
「もっとがんばらなきゃ!」
「それじゃダメだ」
「あそこでもっと気合い入れて試合しないと!」
「今回はとても大事な試合だったんだぞ」
「負けないっていう強い気持ちが足りなかったんんだ!」
だとか…
つい言ってしまいがちです。
でも、
結果は現実。
何を言っても結果が変わることはありません。
出場選手が全員敗退しました。
解散の会には、
そこには多くの保護者の方もおいでになりました。
子どもたちから、
「今日は一日ありがとうございました。」
と挨拶が終わった後、
ある保護者の方から、
「あなたたちのおかげで楽しい時間が過ごせました。本当にありがとう。」
そんな声が聞こえました。
そして、
多くの保護者が彼らに拍手を送りました。
負けたというのに、みんなが笑っています。
子どもたちも照れ笑い。
皆さんすてきな笑顔です。
引率の先生からは、
3年ほど引率していますが、
毎年1回戦負けでここまで残ることがなかったので、
お知らせのプリントにも、
「午前中で終了予定ですから、昼食の用意は必要ありません」
て書いてしまいましたが、
嬉しい誤算です。
他校の先生から、
「〇〇学校がこの時間までいるなんてどうしたんですか?」
なんて言われちゃいました。」
と満面の笑みで嬉しそうに話されていました。
試合に負けたけれども誰もが笑っていました。
「いい時間だった。」
そう感じてくれる保護者の皆さんの心も素敵でした。
負けてしまった選手たちは、
もう次の試合に意識が向いていました。
私たち親ができることは、
最後まで試合に向かった彼らを勇気づけ、
試合で頑張っていたところを伝えて、
本人が思い悩むところは、
その思いを聴いてあげ、
そうやって本人なりに辛かったり、
しんどい事にも立ち向かう彼らを勇気づけ、
彼らの存在自体や気持ちを正直に喜んであげたり、
たとえ負けたとしても、
「あそこは良かった」
「結果は負けだが、こうやって進めてたとこはとても良かった」
と、
結果で一喜一憂する彼らの頑張りに光をあてて、
認め、
受け入れ、
喜んであげる事で、
彼らが、
「試合に臨むことを楽しめる」
ことにつながっていきます。
そこにある悔しさを言葉にすること、
そこにある喜びを言葉にすることで、
「自分を力発揮する」
ことができます。
「リラックス」と「笑顔」
人の能力を最大限に発揮させる、
最大のパワーです。
親御さん、スポーツの代表の方に、
みなさんのお子さん、
またはスポーツクラブの、
サポーター第1号になることをお勧めします。
お子さんが試合に向かうときに、
大応援団で送り出してみてはいかがでしょうか?