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僕の魔法の右手を手術する(3) 2017.02.27
何にも言わないのね
RADIANT SMILEの笠原 睦美です。
手術は問題もなく、
順調に終わりました。
麻酔から覚め、
開口一番、
「こんなんじゃ、学校に行けないよ、、、。」
でした。
それもそのはず、
右手はギブスで手首より15㎝位下の所まで巻かれ、
右足は皮膚移植のためしっかりギブス。
左手は点滴のため針が留置されています。
自由が利くのは左足のみ。
ここまでは、予想できていました。
ここからは、
ちょっと予定外!
痛みが強く、
お薬が思うように効かず、
痛みとの戦いでした。
時より、
ギブスで巻かれた右手をジーっと見つめています。
「どうした?」
と声をかけても
首を振るばかり。
何か感じているのだと思います。
今、それを突き詰めても仕方ありません。
そう言えば私は、
次男から、
右手のことで、
責められたことはありません。
いつの日のか、
「どうして、みんなと同じ手に産んでくれなかったの!」
と責められることを、
覚悟していました。
ジーっと見つめる次男の姿を見て、
私を責めたらいいのに、、、
胸が締め付けられる思いでそう思いました。
残酷なことかもしれませんが、
次男の気持ちに寄り添うことはできても、
彼の気持ちのすべてを理解することはできません。
もちろん、
最大の味方です。
でも、全てを分かってあげることはできません。
小学校4年生の頃、
「僕はずーっとこの手だから、
みんなのように、
両手が同じ長さの手で、
どれだけ都合がいいのか、
どれだけ使いやすいのか分からないんだ。
みんなから見たら、
不自由に思うかもしれないけれど、
僕にしてみたら、そうでもないんだよ。」
こう話をしてくれたときに、
私には同じ長さの指があって、
次男の気持ちに寄り添うことができても、
本当の気持ちを理解しようとすることなど、
私のエゴだったのかもしれない。
とショックを受けたことを覚えています。
いつか聴いてみたい。
手術の後、
ギプスに巻かれた右手をじーっと見ながら、
何を考えていたかを、、、。
今は、
何に言わず、
笑っているのね。
あの時の、
右手をじーっと見つめていたあなたの目を、
私は忘れることはないでしょう。
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