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僕の魔法の右手を手術する(1) 2017.02.21

僕の欲しい右手

 

 

 

RADIANT SMILEの笠原 睦美です。

 

私のブログによく登場する次男の右手が、

 

指が短くて


爪のない指があって


水掻きがあって


私の右手とは違うとわかった


あの日から13年。

 

IMG_0303.JPG

 

 

小学校5年の時に、


予定していた手術を


「僕が僕じゃなくなる。
 

 この右手だから僕なんだ。


今、困ってないからやめたい」


と誰にも相談することなく自分で断りました。


中学生になり、


部活に夢中になって、


行動範囲が広くなって、


サイクリングから戻った昨年の夏、


「右指の長さが足りねぇー」と帰ってきました。


生後3ヶ月の時から診ていただいている


子ども病院の先生の診察室に自転車を持ち込み、


「ブレーキを握れる手にして欲しい。」


とお願いしたのですが…


医療で出来るのは、


カモフラージュの手で


ブレーキを握れるほど耐えられる手


次男が欲しい手にはならないことを知りました。


先生曰く、


「君の欲しい手は医療を超えているんだよ。

 

ただ、方法がないわけじゃない。

 

君がその道を目指して、

 

賛同してくれる大学や研究機関を探す必要があるんだ。

 

そうしたら、君の欲しい手になる。」

 

(パラリンピックの皆さんの装具をイメージして頂けるとわかりやすいと思います。)


「欲しい手にならない」



ということがはっきりしたことに、


「ちょっとショックだったな…」とポツリ。



でも切り替えは早く!



「この水掻きが邪魔だな!」



人差し指と中指の間にある


水掻きを取ることをあっさり決めたのが8月。



病院の手術の空きは、翌年の2月。



ずいぶん先だな〜と思っていましたが、


時が経つのは、早いものです。


その日がやって来ました。



不安だな〜


緊張するな〜


やめようかな〜

なんて言葉は彼の中にはなく。


いたって普通。


それより、


指が広がるようになったら、


どんなことが変わるんだろう!


とワクワクしています。

『自分で決める』

ってすごいことだ。

と教えられました。

もう、この手とはお別れだから


写真撮ってよ。


と手術前の手をパシャリ。


「手術の日、夜は病院に泊まろうか?」


と言っても、


「1人でいいよ。」


と言ってはいたものの。


入院すると


様子が変わり、


付き添うことになりました。

 

わが子が入院すると言うことは、

 

親も、

 

家族みんなも、

 

気持ちがきつくなります。

 

でも、

 

アドラー心理学を学んでいるから、

 

この辛さを、

 

プラス思考で受け止められます。

 

さあ、手術の時間が来ました。

 

 



 

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