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試合に向かう子どもにかける言葉(13)〜言葉のチカラ〜 2017.01.09
勝てるチームと勝てないチーム
RADIANT SMILEの笠原 睦美です。
年末から年始にかけて、
駅伝・サッカー・ラグビー・バレーボールなど
プロ・アマ共に多くの大会がありました。
今、一番注目されているのは、
大学駅伝の青山学院ではないでしょうか。
原 晋監督が着任されてから、
11年で弱小チームを最強チームに変化しました。
私が部活に夢中になっていた頃は、
罵声が飛び、
叱咤激励があり、
時には、
手や物が飛んできました。
それでもどうにか、
着いていきました。
でも、
今は指導の方法が大きく変わっています。
それを物語っているのが、
大学駅伝の7区での声がけでした。
yahooニュースに「言葉のチカラ」について記事がありました。
今年の箱根駅伝では、
3連覇を狙う青学大・復路の7区で田村和希選手が突然の体調不良に見舞われました。
快調にトップを走っていたのが、
16キロ過ぎから急激にベースダウン、
苦しい表情で足もフラフラ、
脱水症状の陥ったかのような状況でした。
そんな時、監督車から原監督は、
こんな言葉をかけたそうです。
「みんな待ってるよ、スマイル、スマイル!」
原監督曰く、
「最近の若者は、他人からどう見られているのかを非常に気にする」
のだそうです。
これはSNS全盛の時代で、
他人からの評価などを、
日常的に気にする生活を送っているからでしょう。
そのような現実を考えれば、
苦戦している若い選手に、
「頑張れ、気合いを入れろ、諦めるな、負けるな」
といった、
通常の声援では何も響きません。
もしかしたらマイナス効果かもしれません。
そうではなく、「みんな待ってるよ」と、
周囲が期待していることを伝えるのが、
今の若者には効果的なのです。
そして原監督流の「スマイル」が、そこにつくわけです。
このような、
「言葉のチカラ」にまつわる原監督のエピソーソには事欠きません。
例えば、原監督は、選手が遅刻したときなども、
普通に遅刻を注意するのではなく、
「他人からどう見られているのかを気にする若者」向けに、
こう言うのだそうです。
「遅れるのは君にとって損だよ、他人から信用されなくなるよ」
原監督の「言葉のチカラ」は、
スポーツ指導者の枠を超えて、私たちにも大きなヒントになるような気がします。
私がこの仕事を始めて、
「指導者の言葉が大きな影響力を与える」
と言う事をお伝えするたびに、
「それは甘やかしに過ぎない。」
と力説された方々も多くいらっしゃいました。
即効性はないかもしれませんが、
勝つチームになる事は間違いありません。
アドラー心理学は、
きっと皆さんのお役に立つと思いますよ!
次回、
最近息子だけではなく、
息子のお友達にもアドラー心理学を使って、
私が実践している事をお伝えします。
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