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チームの明暗を分ける 2016.05.31

賞と罰は有効?

 

 

 

 

 

RADIANT SMILEの笠原 睦美です。

 

愛と勇気づけの親子関係講座「SMILE」を受講して下さる方の中に、

 

スポーツの指導者もいらっしゃいます。

 

スポーツの世界では、

 

試合の勝負はもちろんですが、

 

試合にどう勝ち、

 

負けた試合から何を学ぶのかは、

 

指導する方の力量が問われます。

 

sports002.jpgのサムネイル画像

 

多感な時期のKくんが、

 

勇気づけを実践していたチームから、

 

新しいチームに入部したばかりのときに、

 

感じたことが、今現実となり、

 

何を持って「チーム」と言えるのか、

 

考えさせられる出来事でした。

 

 

 

入部して1ヶ月。

 

「今のやり方では、このチームは勝てない。」

 

そう言ってKくんは唇を噛む、苦しい時間を過ごしました。

 

でも、その声に耳を傾けるチーム関係者は、

 

残念ながら一人もいませんでした。

 

何しろその時点では、

 

出場する大会では決勝進出常連チーム、

 

大きな大会では全国大会に出場を決めるなど、

 

ほぼ負け知らずのチームでした。

 

Kくんが一番疑問に感じたのが、

 

練習で失敗すると、

 

その場で腕立て伏せ◯回、

 

ダッシュ◯本、

 

ビクビクして身体動かなくなり、

 

ますます失敗する。

 

思うプレーが出来ない。

 

いい感じ!というプレーには反応なし。

 

これがチームなのか?

 

強いチームってこうなのか?

 

チーム関係者はKくんをどう見ていたかというと、

 

自分に甘い

 

気持ちが弱い

 

気合いが足りない

 

根性がない

 

けがをすると

 

「おまえ、なにやってんだ。自分のことも調節出来ず試合に出れんのか」

 

最後には、

 

「良い選手が見つかったから、役に立たん。」と。

 

アドラー心理学に触れられている方なら、

 

この対応が人のやる気をどうするかおわかりでしょうか?

 

多感な時期ですから、

 

この対応からKくんは

 

「本当はこんなところに来る人間じゃなかったんだ。

 

 自分の選択が間違っていた。

 

 僕は本当に必要とされていたわけではなく、

 

 ただの人数合わせだったんじゃないか。」

 

 かなり自分を追い込んでしまいました。

 

yjimage.jpeg

 

彼がそのチームを去って1年後のことです。

 

Kくんが入部したばかりのとき思った「今のやり方では、このチームは勝てない。」

 

これが現実となり勝てないのです。

 

初戦、2回戦から勝ち上がれないのです。

 

この事実を知った時、鳥肌が立つのと同時に、

 

Kくんは、

 

この事実をどう受け止めただろうか?

 

何を思っただろうか?

 

彼を思っていました。

 

Kくん、

 

あの時私があなたに伝えたことが、理解できたでしょうか?

 

「あなたの思いは間違っていない。

 

「勇気づけ」は即効性はないけれど、

 

持続してあなたは立ち直るから、自分を信じて欲しい。」と言ったことを。

 

あなたが勇気づけを受けて、

 

無名チームを優勝まで導いたことは事実です。

 

そのあなたの影響力は、

 

今でも、監督さん、後輩、チームに根付いています。

 

間違いはなかったのですよ!

 

その時の相手は「勇気づけ」を知らなかっただけなんです。

 

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