Official Blog
僕の右手 2016.03.31
私の宝物
RADIANT SMILEの笠原 睦美です。
次男が保育園に入って、
お友達と自分の手が違う事に気づいた頃、
「あなたの右手は、何でも出来る魔法の右手!」
とよく話しました。
そう伝えるたびに、
目を丸くして、「本当!!!」と喜んでいました。
昨年末の事でした。
次男の美術の先生から、
「授業で、自分の右手を粘土で作るのですが、
息子さんに配慮せずに生徒達に話した後、傷つけてしまった思い、
左手でも良いんだよ。と言ったのですが、
「大丈夫です。右手を作ります。」と本人が言うのです。
どう対応していいでしょうか?」
とお電話を頂きました。
次男の今までの経緯をお話ししながら、
「息子は、自分の右手を誇りに思っていますから、
ぜひ、みなさんと同じような対応をお願い出来ますか?」
そうお願いしました。
そして、
先生とのお話したこの電話の内容は息子には伝えないようにお願いしました。
自分の右手を誇りに思っている息子は、
それを特別に扱われる事をとても嫌うからです。
私は、
生まれたばかりの頃、息子の右手の指が左手と違う事に泣く日々でしたが、
ある方が、
「視力が悪くてメガネをかけている人となにが違うんですか?」
と言われた時に、泣いていた自分がとても恥ずかしく思ったことを思い出しました。
卒業の時期を迎えてしばらくして、
持って帰って来た荷物の中に「右手」を見つけました。
それがこれです。
親指と人差し指の水かきも、
人差し指の太さも、
中指の長さも、
薬指の曲がり具合も、
すべてそのものです。
たくさんの事を乗り越えて、
自分の右手をこんなに素敵に作ったなんて!
魔法の右手が輝いています。
「この子の母親になれて幸せだなぁ〜」心の底から思いました。
あなたがいなかったら、
こんな小さな幸せに気づけずにいたかもしれないね。
魔法の右手を持って、
私たちのところへ来てくれて本当にありがとう。
Official Blog > 僕の右手