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失敗をやる気に変える方法 2016.02.17
失敗はチャレンジの証!
RADIANT SMILE の笠原 睦美です。
アドラー心理学では、
人の行動の「事実」は、適切な行動は95%・不適切な行動は5%だと言っています。
しかし、実際に「注目」しているのはこの数字が反転しています。
そして、人は注目された行動の頻度が増えるとも言っています。
自分自身も、相手も、子どもたちも、
やる気と自信を育むための勇気づけの第一歩として建設的な面に注目する「ヨイ出し」があります。
昨日あるテレビ番組で、
200人規模の会社が「30年間黒字を出し続けている秘策」を放映していました。
毎年従業員を表彰しているのですが、その想いに胸が踊りました。
働く皆さんが、
「恥ずかしいけれど、すごくやる気になる」賞だと口を揃えて、
笑って話していた、その賞の名前は「大失敗賞」
その年、一番大きな損害を出した従業員に贈られます。
この賞を作ったきっかけは30年前のこと、
従業員Cさんが、新たな分野の製品を作成し販売したのですが、すべて返品になり、
その損害金額5000万円。それは、当時の会社の売上と同じ金額。
社長さんは、
「ここで怒鳴ったら、ただでさえ会社の重い空気がますますひどくなる。
損害を出した従業員も居心地が悪いことは充分に分っている。
この損害は怒鳴ってどうなる問題じゃない。
いったいどうすればいいんだ・・・」
と思った時、
会社の理念「Let's try!(とにかく やってみよう)」が目に入り、
「そうか、この損害はチャレンジの証か!
だったら、チャレンジしたことを伝えたらいい。」
このことがきっかけで「大失敗賞」が生まれたのだとか。
Cさんは
「失敗をチャレンジした証だと言ってもらい、よし!やるぞ!って思いました。
次は、良いものを作るぞ!って。この僕にもまだやり直すチャンスがある。と気づきました。
そう認めてくれたこの会社のためにやるぞ!ってね。」と
現在、Cさんは取締役。
そして、この会社の幹部の皆さん全員「大失敗賞」を受賞しているそうです。
そう、社長さんも何年か前に受賞したと照れ笑いしていました。
社長さんが受賞したときの写真が出ましたが、
周りの社員さん達の笑顔ったらなかったですよ!
テレビを通して、その会社の皆さん表情の豊かさに活気溢れる会社の空気を感じました。
その時、もし社長さんが
「何やってるんだ!」
「どうするつもりなんだ!」
「なぜ、そんなことやったんだ!」
って怒鳴っていたら・・・今、会社はどうなっていたのだろう?
私たちは、失敗したり、上手く出来ないことをみつけると、
「ここさえ良くなればいいのに、」
という想いで「ダメ出し」をしてしまいがちです。
でも受け取る側は、
「自分ってそんなにダメな人間なのか・・・」と思ってやる気を失います。
勇気が必要ですが、チャレンジした建設的な面に注目すると、
皆さんご自身と、みなさんの周りに「笑顔」が溢れて「やる気」でいっぱいになります!
日常の当たり前に注目し「ヨイ出し」に意識を向けてみてはいかがですか?
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