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受け継がれたキーパーグローブ〜前編〜 2015.10.19
伝説のPK戦
RADIANT SMILE の笠原 睦美です。
先日、以前関わった中学校の練習試合にお邪魔しました。
このN中学校サッカー部には、
今もなお、
受け継がれているキーパーグローブをきっかけに、
そこに関わる子どもたちの、本来の力がもたらした感動の実話があります。
K君がサッカーを始めたのは中学校1年生の時.
ポジションはゴールキーパー。
先輩の心ない罵声を浴びながら、悔し涙を流した日々を過ごし、
雨の日も雪の日も、
泥だらけになりながら厳しい練習を重ねていました。
その努力は周りも目を見張るものがありました。
その姿を見て、K君に憧れてゴールキーパーを志します部員も出てきました。
中学3年生の最後の試合です。
50分間の接戦を終え、同点。
公式戦で初めてのPK戦へ突入となりました。
「K!頼んだぞ!」保護者からの声援はやみません。
その声援に、真っ白いキーパーグローブをはめた右手を高く上げて答えます。
一本目、二本目、
チームメートがPKを外し、
ショックにあまりその場から動けず立ち尽くしていると、
GKのK君が、
「オレが止めるから顔を上げろ!」
その声は、静まり返っているグラウンドに響き渡りました。
そして、
見事に4人のPKを止めて、チームを勝利導きました。
全てが終わった後、
K君は、
PKを止めたそのキーパーグローブを
後輩のGKに言葉少なげに渡しました。
後輩へ、
キーパーグローブと共に、大切なものも一緒に受け継がれたのでした。
後編に続きます。
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