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兄と弟の関係から感じること 2015.09.10
兄弟げんかがあったからこそ
RADIANT SMILE の笠原 睦美です。
アドラー心理学に基づいた愛と勇気づけの親子関係講座『SMILE』では、
基本的に、「兄弟げんか」には親は関わらないことをお伝えしています。
兄弟げんかの一番の悩みは、
モノが壊れたり、大泣きしたり、騒いだり、「うるさい」ということではないでしょうか?
兄弟けんかをも守り続けたご家庭での出来事です。
5つ離れた兄と弟。
決して関係が悪かったわけではないけれど、
けんかになると兄にはかなわない弟。
しかしこのけんかは、
男同士だから、
けんかが始めるとかなり激しくなるのはご想像通り。
どこのお家でもある光景です。
「お兄ちゃんが〜」と泣いてきても
「お母さん!なんとか言ってよ!」と訴えてきても、
でも母は、危険がない限り関わることはお断り。
そんな彼らも日々を重ねて、
兄は高校生、弟は小学生。
その日、弟は全日本卓球選手権地区大会に出場していました。
出場選手の中で、弟が対戦する相手はすべて年上。
兄は、1試合目から弟から見える場所を選びスタンドで弟の試合を見守りました。
応援に来ていると知らない弟は、
試合中に兄の姿を見つけ、驚いた様な表情の後、にっこり笑って試合を続け、
ピンチになったり、
相手に得点が取れたりする場面で、
弟は兄の姿を見て、またその試合に臨んで挑んでいきました。
兄は時々を声を出して応援しますが、
ほとんど弟をじっと見守っていました。
一回戦を勝ち抜き、
2回戦を勝ち抜き、
県大会出場をかけた試合では、兄も応援に熱が入りました。
出場決めた時、
弟も最高の笑顔でしたが、
それを見ていた兄もまた素敵な笑顔で弟に声援を送りました。
母親はその姿を遠目に見て、
兄と弟の間にある信頼と尊敬の姿を見たとき、兄弟の素晴らしさを改めて教えられました。
お互いを認め合い、
尊敬し憧れる存在である2人の関係は、
これからも素晴らしい時間を積み重ねていくことでしょう。
この関係が出来るまでには、
「兄弟げんか」を止めることなく、
彼らの課題のまま見守ったことによる世界なのではないかと思います。
「勇気づけ」素晴らしさを感じた瞬間でした。
このお話しをお聞きしながら、
光景を想像するだけで胸がいっぱいになりました。
本当に「兄弟げんか」は大切な体験ではないでしょうか?
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