Official Blog Official Blog一覧

子供が教えてくれること 2014.11.08

長野県立こども病院

 

 

 

 

RADIANT SMILE の笠原 睦美です。

 

長野県安曇野にドラマ「電池が切れるまで」で有名になった「長野県立こども病院」があります。

 

IMG_0303.JPG



2003年11月。


私たち家族は、こども病院の門を叩きました。

 

その時、私の胸の中には

 

「なぜ、私がここにいるの?」

 

「なぜ?どうして私たちだったんだろう?」


この問いがいつまでも消えませんでした。


どん底に突き落とされて、世の中から見放されてしまった。


そう感じる自分が許せませんでした。


あれから11年.


私の中の問いは、


「ここに通う家族のみなさんは、

 

初めて自分の子供にハンディがあると知らされた瞬間、何を考えただろう。」

 

「沢山泣いて、喧嘩して、時には、解決しない話し合いがあったのだろうか、、、、」

 


「どんなドラマがあったのだろう。そして、この先どんな困難が待ち受けているのだろう。」



私たち家族も語り尽くせない時間を過ごしました。

 


愛と勇気づけの親子関係講座「SMILE」に出逢い、

 

アドラー心理学に出逢い、

 

家族が進もうとしている道を大きく変えてくれました。



生まれた当初より10歳位になったら手術する計画でした。

 

今年がその年でした。しかし、息子は自分の意志で

 

「手術をしたら、ぼくがぼくでなくなってしまう気がするんだ。だから、手術しないよ。」

 

と主治医の先生に手術を断る息子、その姿はとても大きく見えました。

 


もし、神様がいて「もう一度新しい家族を作り直してもいいよ。」

 

とおっしゃったとしても、

 

今の家族を選びます。

 

ハンディを持った今のあなたに来て欲しい。心の底からそう願います。

 


あなたが私たちの元に生まれて来てくれなかったら、

 

人の本当の悲しみも、苦しみも、喜びも知らずにいたのかもしれません。

 

アドラー心理学が伝える「劣等性・劣等感」

 

ベートーベンが手帳に書き込んだ

 

「勇気を出せ。たとえ肉体にいかなる欠点があろうとも、

 

我が魂はこれに打ち勝たねばならない。」

 

これを知った時の、沸き上がる勇気を今でも覚えています。

 

そして、息子に伝えた時の何かはじけたあの表情も・・・・。

 

忘れません。

 

子供たちは、どんなに素敵な育児書にも載っていないことを、

 

私たちに教えてくれる「最大の教師」ではないかと感じます。

 

大切な子供たちの中にある「ダイヤモンド」がより輝きを放つよう

 

共に学び、成長して行こうと改めて心に誓いました。

 

IMG_1230.jpg

 

 

 

 

 

 

 

Official Blog > 子供が教えてくれること

« 次の記事へ | 前の記事へ »